高橋務  柿柴麻衣子             
 
 トレッチェとはイタリア語で「三つ編み」を意味する。元同僚同士の「3人ありき」で生まれた店だ。
 柿島麻衣子さんは専門学校で製菓を選び、パン職人としても腕を磨いた。高山大志さんはサッカー留学をしたイタリアで料理に目覚め、ゼロから修業した。西村征梧さんは鉄道会社から料理の世界―飛び込んだ。






大阪市西区「欧風肉料理 バル カフェ トレッチェ」


柿柴麻衣子さん(43)左 西村征梧さん(39)中央

3人寄れば 上質な肉バル
 経歴の違う3人の出会いは、チェーン展開する老舗のイタリアンレストラン。それぞれが店長になり、経験を積んだ。店ごとに店長の個性を打ち出すのを奨励されていたため、お互いの持ち味を知ることができる。「3人をひとつにまとめたら、きっといい店になる」と気持ちが一致。2018年に美にビジネス街で開店した。
 メインの料理は高山さん、パンとデザートのほか、接客を主に担当する柿島さん。西村さんは全体をみて細やかにフォローする。まずはランチのハンバーグや牛ハラミのグリルで常連客をつかんだ。夜は肉料理を中心にバラエティに富んだメニュー。一押しは宮崎牛だが、ラクダやカンガールなどを変わり種の肉料理も人気。すべて3人で話し合いながら決めている。
 「砂糖も控えて上質な材料を使ったデザートまで味わって」。柿島さんの言葉に2人が力強くうなずいた。
   (辻納葉子=ライター)
谷口屋のおあげ  (福井県坂井市=谷口屋)

 ミニたれ付き1枚650円(送料別)☎0120.58.2202
 蜂蜜の魅力を知ってほしいと、老舗養蜂問屋が「料理別の蜂蜜」を作った。人気の6種セットはトースト、グラノーラ、ヨーグルト、パンケーキ、コーヒー、カレー専用。
 取れる場所や蜜源となる花や木、採蜜方法などによって味が異なる蜂蜜の特徴を生かし、りょりとの相性を徹底的に研究。何度も試作し、数種類の蜂蜜のほか、必要に応じてバターやフルーツなどをブレンドする。
 ひとさじで味の違いが感じられ、中でもカレー専用は絶品。奥深いコクとまろやかさが加わり、料理の腕が上がった気分になつた。
 (旭ファミリーニュース社・畑 美佑)
 ㊤外壁は自然石調の塗装をし、手作業で筋目をつけた仕上げ
 ㊦4~6階のせり出し部分「塔」の上部の雨よけも同じ弓な
  りの形をしている  建物が立つのは、商業施設や東京芸術劇場が並ぶ一角、池袋西口公園の隣だ。1996年、豊島都税務所などが入る庁舎として建設された。
 設計者の故・大江匡さんは、目の前の広場にイタリア・シエナの町並を重ねた。2本の柱を配したようなユニークな外壁は、シエナのカンボ
広場に臨み空へと伸びる塔をイメージ、大江さんの下で基本設計から携わった角野文和さん(54)は「公共の建物なので、都市を特徴づけるモニュメントとしての役割を考えました」と話す。
 設計に当たって懸念したのは、夜もにぎわう商業地にある庁舎が、終
光りを取り入れ 街に溶け込む 
業後に真っ暗になってしまうことだつた。暗闇を目立たせないようにガラスの壁面を外壁で覆い、夜間用のアッパーライトを整備した。現在は節電のため点灯していないが。照明がつくと違和感なく街に溶け込む。
 外壁に無数に開けた直計30センチの丸い穴は、建物内のオフィス環境への配慮だ。ガラス面から約1.5メートル離した外壁の裏面にはアルミパネルを張り、隙間や穴から差し込む自然光を反射させて室内に取り込む。壁は外からの目隠しをしつつ、穴によって光を共有し、街と庁舎をゆるやかにつないでいるのだ。
 「事務仕事は直接光があたるとやりづらい。ブラインドのように適度に遮られ、圧迫感もなくていいですね」と、豊島都税事務所副所長の中川健一さん(59)は話した。
     (小島風美、写真も)
 2020.4.24     朝日新聞夕刊