2015年に雑誌「セブンティーン」の専属モデルを卒業したとき、「お芝居一本でやっていく」と決めていた。ドラマと映画に足場を置いたが、今度、赤堀雅秋作・演出の「世界」で舞台に初挑戦する。
 「いまの自分にできるのがか、不安の方が大きくて・・。おなかが痛い」と緊張を隠さない。同じ顔ぶれのスタッフに囲まれて撮影するドラマや映画と違い、毎公演違う観客と対峙しなければならない。「お客さんの空気感をうまくとりこめるかどうか。まったくわからないので、正面からぶっかつていくしかない」と意気込む。





広瀬アリス(22)


初舞台「世界」に挑戦
 千葉の町工場を経営する家族と取り巻く人々という逃げられない濃密な人間関係の中で、親子の確執や浮気などが発覚していく。広瀬は昼はOL、夜は風俗嬢として働く女性を演じる。
 赤堀の作品について「人間のちょっと悪い、暗い部分を描いている。だからこそ出る人間の面白みが大好き」。そう語るとき、目がいっそう輝いた。「楊より陰。人と言う存在の本質を見たいんですよね。関わった人すべての、そういう人間の泥臭さに自分も溺れてのなぁという人が好きです」
 小学6年の時に地元の静岡でスカウトされ、玄翁デビューした。それまてはバ
スケツト一筋。プロを目指すほどのめりこんたていたため、芸能活動は「やって楽しくなかったらバスケに戻ればいいつた軽い感じ」で始めた。初めて挑んだ映画「死にぞこないの青」で演じることの奥深さに触れ、「もうちょつと突き詰めてもいいな」と思った。
 それから10年、「気づけばどっぷりはまってた」と言う。同じ道を歩み始めた妹の廣瀬すずは「芸能界で一番信用しているし、話さなくてもわかる理解者」。
 自らの仕事ぶりに対して満足することなく、「だめなところは数え切れない」と話す。「演技の幅を広げていくこと、それがいま一番の欲かな」
 舞台「世界」は2月4,5日、大阪市中央区の森ノ宮ピロティ―ホールで。1万円。問い合わせはキョードーインフォメーション(0570.200.888)。
       文・山下奈穂子
       写真・滝沢美穂子
 初春文楽公演が大阪・国立文楽劇場で上演されている。
 第一部は「寿式三番曳」から。呂勢太夫、晴治らが荘重に演奏し、和生の遣う翁も厳粛。千歳は勘市。
 「奥州安達原」環の宮明御殿の段は、源義家(文昇)と奥州の安倍唯任(玉男)、宗任(玉也)兄弟の対立が描かれる。靖太夫、錦糸が手堅く演奏。咲甫太夫、藤蔵は人物、場面を演奏し分けた。その後は太夫、清助。傔仗(玉輝)と浜夕(勘壽)の娘、袖萩(清十郎)が盲目となつて娘お君(蓑太郎)と共に訪ねてくる。袖萩の出の前、晴介の三味線に情があり、トボトボした足取りも感じさせた。清十郎の袖萩に憐れさがある。終盤は文字久太夫、團七、貞任は妻袖萩と娘お君に再会。玉男の貞任は親の情や勇壮さを表現した。
 「本朝廿四孝」十種香の段は津駒太夫、清志郎(寛治の代役)長尾謙信の娘、八重垣姫(勘十郎)が勝頼(和生)に恋し、仲立ちを濡衣(蓑助)か頼む。蓑助の濡衣は形、動きが美しく気持ちも入っている。
 和生の勝頼はきりつと品があり、勘十郎の八重垣姫は可愛く一途。清志郎が責任を果たした。

「本朝廿四孝」の一場面=国立文楽劇場
 奥庭狐火の段は呂勢太夫、宗助。狐に憑かれた八重垣姫が妖しく華麗。幕切れなど新演出が光る。
 第2部は、「染模様妹尾門松」の通し。油屋の段は咲甫太夫、清友の後、咲太夫、燕三。山家屋(玉志)へ嫁入りが決まっているお染(蓑二郎)は久松(勘彌)と恋仲。番頭善六(勘十郎)は源右衛門(幸助)と結託。お染の兄多三郎(蓑紫朗)と久松を陥れようとするが、自分のお染への恋文を山家屋に読み上げられる。咲太夫が多様な人物を鮮明に語り分け。「君の名は。」などアドリブを随所に入れてケッサク。イキ、間が巧みだ。勘十郎の善六が躍動。質屋の段は千歳太夫、富助。久松の父、久作(玉男)の情、悲嘆が表現された。改作の段が付く。26日まで。 
                 (宮辻政夫・演劇評論家)
  関西テレビの服部優陽アナウンサーが、ひとり芸のナンバーワンを決める「R-1ぐらなぷり」に出場し、1回戦突破した。
 服部孔は昨年入社の1年生。ローカルプレイングゲーム「ゼルダの伝説」の世界観を用い、中2病(思春期特有のちょっとした妄想癖)の男が風呂掃除をするネタを披露。「自分だけで笑いを取らなきゃいけない2分は長く感じた。舞台での反応のなさがかえつて斬新で、快感になりそう」と話した。
 関西テレビのアナウンサーはこれまで4人がR-1に出場しているが、最高で2回戦止まり、服部アナは初の3回戦進出をめざし、18日から始まる2回戦に臨む。R-1の決勝は今年春に放送される。
       (尾崎千裕) R-1初戦突破
 関テレ・服部優陽アナ