能のシテ方観世流片山幽雪三回忌
 幽霊は「檜垣」「姨捨」「関寺
小町」という、能の演目の中
でもとりわけ難しいとされる「
三老女」をすべて演じるなど
能楽界の重鎮として活躍。2
015年1月に84歳で世を去
った。九朗右衛門は、「舞台
に関して誠実で、コツコツと
同じことをこなしていく性格
 品のある芸で観客を魅了するシテ方観世流の能楽師、片山幽雪が亡くなって今年で三回忌を迎えた。今月開かれる追善公演で、長男の片山九朗右衛門が「桧垣」を初演する。父が「もう一度舞いたい」と望んでいた大曲だ。



   九朗右衛門
   父追う挑戦
20日京都 追善公演で「檜垣」初演 
 がそのまま舞台に出ていた」と話す。
 九朗右衛門は「檜垣」に特別な思い出がある。4年
前、「姨捨」を披いた(初演した)夜、父から「三老女
すべて披いてくれ」と勧められた。九朗右衛門は、「
そらできひん」と断りながらも「檜垣なら、いずれ」
と答えると、「言うたな」幽雪は喜んだと言う。
 さらに幽雪が亡くなて10日ほどたつたころ、職人
が檜垣で使う専用の「水おけ」を持ってきた。幽雪が
生前に頼んでいた物だつた。「半分は自分がやるつも
りだつたと思いますが、これは『やれ』と言われてい
るんやなと腹をくくりました。
 幽雪は常々、「どんな時代でも能がしぶとく残って
 いけるよう、いろんなことに目を配って欲しい」と話し
ていたという。国内外の公演で多忙を極める九朗右衛門
だが、「後継の人材は減ってきている。自分がやつてき
たことを系統立て、人に伝える芸風を確立していかなあ
かん」と決意を口にする。
 追善公演は29日正午、京都市左京区の京都観世会館
で、ほかに観世流宗家の観世清和や観世銕之丞、狂言大
蔵流の茂山千作らも出演する。2階自由席8千円、学生
席5千円。1階指定席は完売。11月10日には東京・
国立能楽堂でも開かれる。九朗右衛門は「三輪 白式神
神楽」を舞う。片山家能楽ろ京舞保存財団(075.55
1・6535)。             (向井大輔)
  米朝一門めざせ大看板 助演に大御所26日から    一門になれ たら」。米紫は「シリーズを連続して見てもらえると、個性の違いも楽しんでもらえます」と語った。
 また助演で迎えるゲストは、米紫が桂雀三郎、紅雀が塩鯛、よね吉が桂文之助と、いずれも芸歴40年以上の先輩だ。あえて師匠が違う2人を組み合わせ、緊張感と多彩さを演出したという。
 午後2時開演。2500円。問い合わせはアスクプレイガイド(06.6222.9933)へ。
       (山崎聰)
「中堅」が落語会新シリーズ 
  桂米朝一門の中堅落語家が大御所を助演に迎える落語会の新シリーズ「いつさかは大看板」が、大阪市北区の中の島会館(中之島フィスティバルタワー4階)で始まる。初回は26日に米朝紫が登場、以降も隔月で開かれ、12月14日に桂紅雀、来年2月22日に桂よね吉が出演する。
 芸歴は桂塩鯛門下の米紫が23年、桂枝雀門下の紅雀が
 22年、桂吉朝門下のよね吉が21年。入門から20年を超え「中堅」と呼ばれる立場だが、「気持ちは若手です」とくちをそろえる。それぞれが独演会などで持ち味を発揮し、存在感を放つ。
 タイトルに冠した「大看板」への思いについて、よね吉は「一枚でや客さんを呼べるのが大看板。我々の年代は、そこへ行きたいという思いでやらないと」。米紫は
 「結局はネタを綴るとか、いろんなネタを覚えるとか、地道な作業の積み重ね。それしかないような気がしますね」と話す。
 演目は米「兵庫船」「子はかすがい」、紅雀は「除夜の雪」「不動坊」、よね吉は「蛸芝居」「幸助餅」。同じ米朝一門でも師匠の異なる3人は性格がバラバラ。よね吉は「それぞれの得意分野を伸ばして、個性の集合体で米朝