バンデットQ ブリキの太鼓                 
  
 
 少年とこびと 時空を超えた旅  予告編
   僕の漫画デビューは25歳漫画雑誌「ガロ」(2002休刊)でした。高校生の頃に一度、ガロに持ち込みをして、当時の編集長に「映画を見て話作りの勉強をしなさい」と言われ、1~2年ほど映画を見まくりました。尊まじきにこのSFファンタジー映画度であったんです。
 主人公はイギリスの住宅街で両親と暮らすケビン少年、親子関係はあまりよく良くない。ある夜、少年の部屋のクローゼットから6人のこびとが現れる。彼らは仕えていた神様から時空を超えるための地図を盗み、様々な時代に現れて盗みを働こうとしていた。ケビンも一緒に冒険の旅に出ます。
 ナポレオンやギリシャ神話の英雄に出会ったり、タイタニック号に乗り込んだり、目まぐるしく旅する。後半は地図を狙う魔王と闘いになり、どうしてもかなわない。そんな時に神さまが現れます。
 面白いのは、神様は社長風まスーツ姿で、資本主義の権化といった感じ。圧倒的な力で魔王を倒し、至って事務的に全てを解決してしまう。一生懸命積み上げてきた物語が一瞬で投げ捨てられたような、ジェットコースター的な展開です。
 戦いが終わって現実世界で目覚めたあと、ラストシーンにはびっくり。僕はハッピーエンドと捉えましたが、世間では様々な解釈があるみたい。ワクワクする話だなと思いつつも、子ども向けにしては毒があつて、大人が見れば子どもっぽい気がして、そのあいまいな感じがすごく好き。僕が描いてきた漫画も、大人と子どもの間の仕上がりになっている。今回映画を見直して、僕の原点だと改めて思いました。
                 (聞き手・笹木菜々子)
 お弁当を野外で広げるのに格好の季節になつた。今春の大型連休は恒例より長く、祝賀ムードも漂う。この連休に特に力を入れる商品を、東京駅にある大丸東京店と、大阪駅に近い阪急百貨店うめだ本店に聞いてみた。
 大丸東京店の地下1階には50を超える弁当や総菜の店が集まり、1日当たり1万食を売る。取り仕切るのは、食品の仕入れ担当して16年になる朝倉宏二さん(50)。イチオシは「ぎゅうぎゅうたん弁当」という。
 本場仙台の鐘崎が展開する店。    大型連休 たまには奮発 舌鼓 
 「牛たん かねさき」の逸品だ。1頭からわずかしかとれない部位を1.3センチの厚さにスライスし。、ご飯の上に並べてある。口に運ぶとすぐにかみ切れ、肉汁が口いっぱいに広がる。12枚入りで消費税込み3600円。定番の6枚入りが2千円であることを考えると、お値打ちともいえる。
 この弁当に限らず、「素材のよさを生かしたシンプルな弁当」(朝倉さん)を売りにする。
 例えば山縣が本拠の「味の梅ばち」が提供する「米沢の牛特製ランプステーキとすき焼き弁当」は
    ステーキとすき焼きを両方楽しめて2500円。東京・築地の中島水産による「天然本鮪大トロ丼」は厚切りの本マグロを10枚近い使い、19800円だ。
 大丸東京店では、連休前後の売り上げを昨年よりも4~5%増やすことをめざしている。ふだんの平均単価は1500円ほどだが、これを1800円に引き上げることを想定している。
 一方、阪急百貨店うめだ本店は、小さめの弁当の人気が年々高まっているという。
 なだ万が提供する「華」は1188円、美濃吉の「京小箱」は1491円。いずれも量は少なめにしつつ、おかずの種類は通常の弁当のままにしている。
        (佐藤亜季) 
 
 2019.4.29  朝日新聞夕刊