バンデットQ ブリキの太鼓                 
 
  「薄氷の殺人」(2014年)
 元刑事と謎の女が織りなす白昼夢   ←予告編見れます 
 
 
 映画は、高校生の頃から意識してよく見るようになりました。。一時期、映画監督を目指していたこともあり、いろんなジャンルを見てました。
 中国が舞台のサスペンス。元刑事のジヤンは、猟奇的な連続バラバラ殺人事件を独自に調査しています。やがて被害者の男たちが殺される直前に親密な関係にあった、クリーニング店で働く女性のウーに行き着きます。そしてジャンものた、ウーに引かれていきます。
 墨、映画を見てもストーリーは次の日には忘れちゃうんです。でも、この映画は映像的な後味が強くて、後々まで記憶に残るシーンがたくさんあります。ジャンが、ウーと一緒に屋外スケートリンクに行くシーン。辺り一面雪景色ら囲まれたリンクをクルクル回ります。これがまるで白昼夢のようで、原題は「白日焔火」で、「白昼の花火」という意味です。原題のような非現実的な雰囲気、浮遊感が映画に漂っています。
 徐々にジャンが事件の核心に迫り、ウーと2人で観覧車に乗ります。観覧車といえば、ドラマチックなシーンによく出てきます。けれども、この映画の観覧車シーンは、緊張感がありつつ映像的にも美しくて、かつエロチックでもあります。控えめですが、お互いの気持ちが最高潮に達する様子か゜映し出されいて、印象的でした。
 あと、ジャンがウーと入った食堂で食べる肉まんが、めちゃおいしそう。イラストは、そのシーンにウーや、事件解決の鍵となるナイトラブ「白日焔火」を入れて描きました。
        (聞き手・渋谷唯子)
 バンクシーから見える現代アート    ←クリック
で予告編
  実はパンクシーンにはあまり興味ないんですよ。正直好きな映画じゃない(笑)。でも現代アートについて、言いたいことが詰まっているんです。
 覆面の路上アーティスト、バンクシーらの創作活動を趣味で撮影していた素人まティエリーが、バンクシーに言われて現代アートの展覧会を成功させてしまう過程を、バンクシー自身が監督したドキュメンタリーです。一言で説明すると、自分の頭で考えない人が踊らされる話、かな。
 バンクシーが額装した落書きをこっそり美術館に飾ってもバレないシーン。美術館にあれば何でも美術品だと思って興味深い。肝心の製作や準備は人に任せて、展覧会の宣伝に夢中になるティエリーがバンクシーの推薦文を大きく貼りだすと、メディアも人も会場に殺到する。有名人がいいと言えば実力のない人でも持ち上げられて、みんなだまされるんですよね。現代アート=
わかりにくいのがかっこいいつていうのも不思議だな。
 そんな問題提起を、美術館に見立てたお弁当箱で表現しました。野菜のように見慣れたものでもよく見れば素敵なアートだよという意味と、美術品だと思っているものもオクラの輪切りくらいなにでもないものかもしれないよっていう意味と、観る人もないものかもしれないよていう意味と。見る人によって価値が決まるのが現代アートだと思うんです。自分の正確な感想は疑わなくていい>
 この作品の題名?「オクラの値段はイクラ?」かな。僕は「一見さんお断りアート」じゃなくて、小学2年生くらいの子どもにもわかる作品を作りたい。裸の王様の話みたいに、子どもは正直だと思うから。
             (聞き手・山田愛)
 (令和元年)2019.6.7(金) 朝日新聞夕刊