池田エライザ 松原智恵子  岡田准一  香取慎吾   石橋静河 菅田将暉  星野源   
ほしの・げん 1981年、埼玉県出身、2013年の初主演映画「箱入り息子」などで受賞多数。16年の出演ドラマ「逃げるのは恥だが役に立つ」とともに主題歌として歌った「恋」が社会現象を起こすヒットに。「引っ越し大名」30日公開。
  んな人と重なると言われるのはうれしいことですね」
 大ヒットドラマに出演し、歌手としても国民的人気を誇る。しかし片方に比重を置くことは考えていない。「中学1年から音楽も演劇も同時に始め、25年以上ずつと両方をやっているので、どちらが中心というのではない。それが普通なんです」。6年ぶりの映画主演で力が入っているのかと思いきや、そんことはない。気負わない姿勢こそ彼の魅力なのだ。
  文・小峰健二 写真・村上健
星野源主演映画
「引っ越し大名」 
 ミュージシャンや文筆家の顔も持つ彼が、初めて時代劇映画で主役を張った。ただ、大立ち回りで見せる、勇ましい剣劇ではない。書庫にこもって本の世界に入り浸る「文系」り侍、片桐春之介の役だ。
 時代劇とあって、オファーを受けた際はそれなりに身構えたという。「松竹映画であれば、京都の太秦で撮ることになるでしようし、独特のルールもあるんだろうと思った」。だが、原作者でもある土橋章宏が書いた脚本の独特の表現が目にとまり、肩の荷がすっと下りたらしい。
 気負わずに軽やかに
一人と言われる天才数学者である櫂が、対米開戦を視野に入れて軍によって進められる戦艦大和の建造を、 「偉い侍たちが驚くセリフに『ギャーン』とカタカナで書いてあったんです(笑)。時代劇に似つかわしくないですょね? 今までにない作品をやろうとさせられましたと感じましたし、重厚な衣装を着て大変な撮影になる時代劇の印象とのギャップにワクワクさせられました」
 事実、今作は軽やかさが魅力の一つだ。江戸時代に、播磨姫路から豊後日田への国ごとの引っ越し「国変え」の責任者を命じられた。下級武士・春之介の奮闘ぶりを笑いを交えながら描く人情喜劇なのだ。
 演出した犬重一心監督が星野について、「フランキー堺を想起させる」と評しているが、なるほど、両者には小市民を演じさせたら抜群という共通点がある。フランキー堺と言えば、喜劇を十八番としながらも、シリアスな芝居もうまい名優だ。ジャズドラマーでもある。
 最も好きな和製ミュージカルがフランキー堺遮炎の「君も出世ができる」(1964年)だという星野は犬重監督の言葉に喜びを隠さない。「かっこいいばかりでなく、挫折や悲哀も醸し出すフランキーさんは好きな俳優。そ
オダギリジ-俳優と監督で参加      
  是枝監督「真実」で開幕ベネチア国際映画祭
塚本晋也がコンペ部門審査員
 「カトリーヌさんが『温かい、とてもいい上映だった』と笑顔で語れかけてくれたので、よかたのかな」。28日夜、日本人監督作で初めてのオープニング上映を終えた是枝監督は安どの表情。
 ドヌーブとジュリエット・ビノシュが母娘を演じ、全編フランスで撮影された。物語は、大女優が自叙本「真実」を出版するのを機に家族が集まり、次第に母娘の間に渦巻いていた愛憎が良き上がる展開だ。昨年のカンヌ国際映画祭で「万引き家族」がパルムドール   第76回ベネチャ国際映画祭が、是枝裕和監督の日仏台「真実」の上映で開幕した。フランスの国民的女優カトリーヌ・ドヌーブらを迎えて制作した是枝監督最初の海外進出作品で、さんかするコンペティション部門では、計21本が最高賞『金獅子賞』などを競う。
を得た後の第1作とあって、現地の新聞や雑誌でも特集された。
 この他、ブラッド・ピット主演のSF「アド・アストラ」(ジェームス・グレイ監督)や、バットマンの適役を描く「ジョーカー」(トッド・フィリップ監督)などべいこくから4本の話題作がそろう。「米アカデミー賞の前哨戦になる」との見方もある。
 中国のロウ・イエ監督の「サタデー・フィクション」にはオダギリジョが出演しており注目が集まる。オダギリは、初監督作「ある
船頭の話」が革新的作品を集めたベニス・デイズ部門に選出されて、俳優と監督の二つの立場で映画祭に参加することになった。
 他に日本勢ではVR部門に「攻撃機動隊 GHOST CHASER」。(東弘明監督)が選ばれた。ユニジャパンなどが邦画を紹介するイベント「ジャパン・フォーカス」を共催し新作「蜜蜂と遠雷」「人間失格 太宰治と3人の女たち」などを上映する。
 コンペ部門の審査員を塚本晋也監督が勤めていることも話題になっている。前回の1997年に務めた際は、北野武監督の「HANA-BI」が金獅子賞を受賞したからだ。授賞式は最終日の9月7日に開かれる。
     (ベネチア=小峰健二) 
令和元年.9.1日(日) 朝日新聞夕刊