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 「未来がなくなるなら、なぜ勉強しないといけないの?」
 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンペリは2018年夏、気候危機対策を訴える「気候ストライキ」を始める。当時15歳、
が「フラィデーズ・フォー・フューチャー(FFF)と呼ぶ抗議活動でつながつていく、波は日本にも、「うわっ。年下なのに」
 18年暮れ、東京都内の大学に通う小出愛菜(22)はツイッターで英BBC
 グレタさんに続く若者たち
気候危機を止めたい3?
 の取材に応えるグレタを見つけ、驚いた。
 海外では「グレタに続け」と大きなうねりができたが、日本は静かだった。大学で生態学を学び、環境NGOのインターンをしていた小出。人前に立つのは苦手だが「気候
  日本初の「気候ストライキ」はささやかだつた。19年2月22日、国会前に集まったのは約20人。多くがNGOのつながりだ。
 小出はマイクを握ったが、緊張して何を語ったかよく覚えていない。ただ、インスタグラムにプラカードを掲げた自分の写真が残る。「THERES NORLANWTB」。「地球に代わる惑星はない」の意味だ。
 終了後、達成感の一方で非力さも感じた。「もっと工夫しないと」。その後、小出の発案で「気候ストライキ」ではなく「気候マーチ」と呼ぶなど、FFFは「楽しさ」をましい、広がっていく。   危機は待ってくれない。自分がやるしかない」と考え、SNSなどを使って「気候ストライキ」を呼びかけ始めた。 
   都内の高校1年生だつた岩野さおり(16)は小出らの活動を報道で知り、3回目となる1年5月のマーチに参加。気に入って運営側に回った。同年9月18日ね2日後に控えた4回目のマーチの宣伝のため、他のメンバーと東京の日本外国特派員協会で会見した。
 気持ちの高ぶりを抑えつつ、温暖化が止められない「ティッピングポイント(転換点)が迫っています」として「あなたのための、そして、あなたの子どものためのマーチ」と呼びかけた。「会見に出て私たちの世代が声を上げる意義を実感しました」と岩野。
 4回目は国内23都道府県で開かれ、約5千人が参加したという。岩野は「私のお母さんも参加してくれました」とよろこんだ。
 仙台市内の大学に通う益子美香(20)ねグレタに勇気をもらつた19年9月。故郷の栃木県那須町でFFFを立ち上げた。豊かな自然を守りたいし、力を入れたのが気候非常事態宣言だつた。
 宣言は気候危機市闘う決意と示すもので、螺会では1千以上の国や自治体が出している。益子の請願をきっかけに議論が進み、町議会は今年3月、議員提案で「気候非常事態宣言に関する決議」を可決した。「子どもたちに気候非常事態に関する教育の機会を設けます」などと定めている。
 益子は思う。「次の那須町の子どもたちに気候危機の現実を伝えることができたらな」
 コロナ過は活動にとって逆風だ。でも日本の若者は4月24日、オンライン上の「気候も聴き」と訴えた。諦める気持ちはさらさらない。
    ?敬称略(小森敦司)
 令和(2020.7.4日)      阿蘇日新聞夕刊