No1 No2 WHO総会に 自衛隊・・ リーマン・ショック 香港の反体制派
 コブク朗 中国が香港について新しい法律を作るんだって?
 A 「国家安全法制」のことだね。香港で国家分裂や政権転覆の動きを取り締まる法律を、中国が作ると     
反中国をあおる行為が対象。監視機関を作る話もあるよ
いうんだ。全国人民代表大会(全人代)で決まった。反中国、反共産党をあおる行為や中国国旗を燃やす行為などが対象で、こうした活動に代わる外国勢力も罰するとしている。米国の干渉を強く意識し 
たんだろう。
 コ 香港では激しい抗議活動が始まったみたいだ。
 A かつて英国の植民地だつた香港は中国本土とは別の法制度が維持され、「一国二制度」と呼ばれている。そのもとで外交や国防を除く自治が認められ、立法権もある。だから、香港にかかわる法律を中国が造るのはおかしいという言い分もあるし、取り締まりで言論や集会の自由が失われる。という危機感もある。
 コ 中国はどうしい今、そんなことするの?
 A もともと国家安全法制を香港で作る予定だったんだけど、市民の強い反対で立法化されていない。そんな中で香港では昨年6月から大規模な反政府デモが
続いた。その動きが収まらないので、中国は自分たちで取り締まる法律を作ることにしたということだ。
 コ 大きい影響がありそうだね。
 A 今回の全人代の決定は、中国政府が゛必要に応じて香港に機構を設ける」としている。反体制派を監視する国家安全当局の出先機関が香港にできるのではねとも言われている。 コ 海外の動きは?
 コ これからどんな動きがあるのかな。
 A 全人代の常務委員会が作業して、早ければ8月にも立法会(議会)の選挙があるんだけど「国家安全を守る」名目で民主派の立候補資格が取り消される心配も出ているんだ。
    (北京=高田正幸)
 2020.5.91(金)    朝日新聞朝刊