嵐圭史  スパコン  五郎丸        
 
 スパコン世界一「富岳」の実力
使いやすさ売り コロナ研究も
    新型コロナウイルス感染症対策にスーパーコンピュータ―「富岳」が活用されている。今年、スパコンの計算速度で世界一になつた。どんなマシンなのか。
 富岳は理化学研究所(理研)のスパコンだ。
6月にあった計算速度世界ランキング「トップ500」に参加。1秒間に41.6京回(京は1兆の1万倍)という好成績をたたき出した。スパコンの世界は競争が激しい。日本勢が首位を奪ったのは理研の先代「京」以来、9年ぶり。その京の後継機が富岳だ。開発費は約1300億円。富岳とは富士山の異名だ。京の約100倍という性能の「高さ」と、利用の「裾野が広い」使いやすさの両立を表している。
 なぜ、理研は使いやすさを強調するのか。京には課題があったからだ。世界一の計算速度を強く意識したあまり、様々な計算には使くなくく、利用はあまり広がらなかった。富岳では一般的なソフトウェアも動かせるなど「使いやすさオンリーワン」のスパコンをめざした。
 スパコンは多くの電気を使うのも課題だ。富岳の消費電力はスマートホーン300万台にあたる30メガワットにのぼる。ただ、計算性能をスマホと比べると、国内の年間出荷台数の3分の2にあたる2千万台分ほどに匹敵するという。
 実は、富岳はまだ完成していない。理研と富士通が開発中で、現在は例外的にコロナ対策で使われている。本格稼働が始まる20121年度以降は、地震や津波といった災害や、気候変動など地球環境の予測、内裕の基本法則の解明、エネルギーに関する技術開発なと幅広い分野での活躍が期待されている。     (杉浦奈美) 
  2020.12.16  朝日新聞
 
 高橋大輔選手は「私の憧れ」
アイスダンス転向 ランバルから賛辞 
   スーパーヒーローの条件の一つは、戦う相手すらファンにしてしまうことかもしれない。
 シングルからアイスダンスに転向した34歳の高橋大輔選手(関大)は、村元哉中選手(同)と組み、フィギュアスケートNHK杯に出場した。11月27,28日にあったそのデビュー戦は出場3組中3位という結果だ終えた。存在感が際立ったのは表彰式後の記者会見だつた。
 「高橋選手がアイスダンスに転向いるって聞いた時、どう思いましたか」この質問にライバルたちが次々にリスペクトを語り始めた。
 「初めて大輔に会ったのは(2012年に米国の)コロラドスプリングスであった四大陸選手権。僕と母は大会ボランティアで、サインをもらったんですよ」。そう切り出してのは、優勝した米国出身のこれと・ティム選手だ。
 この大会で銀メダルに輝いたのは当時25歳の高橋選手は20歳だつたコレト選手のヒーローだつた。「憧れのすごいスター選手で。転向を聞いた時は、すごくワクワクしました」
  小松原美里選手(倉敷ク)も「19年前、フィギアを始めた理由が高橋選手なんです。私のヒーロー、憧れの存在でした
 「テレビで見ていた人ですよ」と興奮気味に話したのは張眷中選手(カナダ)。高橋選手が10年バン―クー五輪で日本男子初の銅メダルに輝いた時、12歳だつた。「(アイスダンスに)注目を集めてくれる。このチャレンジに踏み出してくれたこと、お礼を言いたい」
 高橋選手は恐縮したように笑いながらライバルからの賛辞を聞いた。周囲を笑顔にする34歳の挑戦はスタートしたばかりだ。  (吉永岳央)
  2020年12/17